2015年7月13日月曜日

バカにされても、戦いの場には上がらない

海外では車は運転しません。
運転マナーが日本とは大違いで怖いし、何かあったときどうすればいいかわからないし、何より加害者になりたくないからです。
なのでいつも移動はタクシーかバスを利用しています。
ペルーではもっぱらバスです。道を走っている半分はバスじゃないかというぐらいバスばかりあります。

ヨガにもバスで通っています。バス停4つ分、近いので片道50センティモス、往復1ソル(約30円)。激安です。

今日も帰りにバスに乗りましたが、cobrador(コブラドール/料金を集める人)に50c払ったところ、1ソルだと言われました。
「いつも50cだよ」と私が言っても1ソルだと言い張ります。乗るバスによって(cobradorによって?)料金が違うことはママあるので、今日のバスははずれだったな~、とあきらめて1ソル払いました。

そして私がバスを降りようとしたとき、そいつが降り口で「チ~ナ~」と。

「チナ」は「中国人(女)」という意味ですが、アジア人をバカにするときに使います。
コスタリカでは(敵意なく)結構頻繁に言われていましたが、ペルーに来てから言われたのは今日が初めて。
不意打ちでバカにする気満々な感じで言われたので、聞いた直後はカチンときて睨みつけましたが、そこはヨガをやっている身。心穏やかにいたいと思いました。それで、

「こちらが嫌な気持ちになったらあちらが勝った気分になっちゃう。それを言われたところで何かが変わるわけではないし、降り際に言うなんて卑怯者がすること。きちんと教育を受けている人はそんなこと言わない。よしよし、ブログのネタにしよう。ネタ提供ありがとう。」

一瞬でそれだけ考えて、普通にバスを見送ることができました。
ほかのお客さんにも聞こえるぐらい大きな声だったので、窓から私を見ている人もいました。最初睨んでいた人がすぐになんでもないような顔になったので、スペイン語が分からない外国人だと思われたでしょう。

そう、都合の悪い聞きたくない言葉は、「私スペイン語わかりませーん」て風にスルーするのが一番。
同じ土俵に上がらないのが一番。
同じレベルに自分を落とさないのが一番大切。
相手はこちらを嫌な気分にさせたり怒らせたりしたいのです。そうするように挑発してきます。

私が嫌な気分になる→相手はいい気分になる→私のエネルギーが向こうに流れる→私は疲れ弱り、相手は元気に

強い人というのは、いつも戦いに勝つ人ではなくて、戦わない人だと何かで読みました。
いつも戦わないわけにはいかないでしょうが、不要な戦いは避けてもいいはず。守ったエネルギーはほかのもっと大切なことに使いたいです。
今日はカチンときて睨んでしまいましたし、相手を低めるようなことも考えてしまいましたが、できれば最初から動じないようになりたいものです。まだまだです。


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